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ISO/IEC 27701(PIMS)

コラム

前回の「ISO/IEC 27701及びプライバシー情報マネジメントシステムの概要や国際規格化の背景」の解説に続き、今回の解説では、ISO/IEC 27701を理解する上で鍵となるポイントについて、認証取得に必要な規格要求事項やPII管理者向けの管理策、PII処理者向けの管理策を紹介します。

第2回
プライバシー情報マネジメントシステムの国際規格

第2回
プライバシー情報マネジメントシステムの国際規格

ISO/IEC 27701の規格要求事項及び管理策

■ISO/IEC 27701の規格要求事項

ISO/IEC 27701の認証を受ける際に満たすべき規格要求事項は、以下の3つとなります。

  • 箇条5 ISO/IEC 27001に関連するPIMS固有の要求
  • 附属書A(規定)PIMS固有の管理目的及び管理策(PII管理者)
  • 附属書B(規定)PIMS固有の管理目的及び管理策(PII処理者)

■箇条5 ISO/IEC 27001に関連するPIMS固有の要求

 箇条5は、プライバシー情報マネジメントシステム(PIMS)の固有の要求事項が規定されており、5.2 組織の状況から5.8 改善は、ISO/IEC 27001:2013の規格要求事項の4 組織の状況から10 改善に対応しています。

 このうち、追加要求事項が規定されている要求事項は、5.2 組織の状況5.4 計画に規定された、以下の6つとなっています。

 

  • 5.2.1 組織及びその状況の理解
  • 5.2.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解
  • 5.2.3 情報セキュリティマネジメントシステムの適用範囲の決定
  • 5.2.4 情報セキュリティマネジメントシステム
  • 5.4.1.2 情報セキュリティリスクアセスメント
  • 5.4.1.3 情報セキュリティリスク対応
第2回 図表1 5 ISO IEC 27001に関連するPIMS固有の要求_page-0001

■附属書A(規定)PIMS固有の管理目的及び管理策(PII管理者)

 附属書Aは、ISO/IEC 27001:2013の附属書A (規定) 管理目的及び管理策を拡張したものであり、PII管理者として活動する組織のためのPIMS固有の管理目的及び管理策が規定されています。
  • A.7.2 収集及び処理の条件
  • A.7.3 PII主体に対する義務
  • A.7.4 プライバシー・バイ・デザイン及びプライバシー・バイ・デフォルト
  • A.7.5 PIIの共有、移転及び開示
 なお、A.7.2では、利用目的(処理の目的)やその根拠の文書化、同意の手順や記録、プライバシー影響評価、個人情報の処理の委託先との契約、個人情報の共同利用者、個人情報の処理の記録に関する管理策が規定されています。次にA.7.3では、個人情報の本人に対する義務、個人情報の本人への必要な情報提供、個人情報の本人からの同意の変更・撤回や異議申し立て、個人情報の本人による個人情報の訂正や消去、共同利用者への通知、個人情報の本人への個人情報の開示、個人情報の本人からの要請への対応、自動化された意思決定への対処が規定されています。またA.7.4では、個人情報の収集や利用(処理)の制限、個人情報の正確性確保や最小化、個人情報の処理の終了時の非識別化や消去、一時ファイル、保持や処分、個人情報の伝送が規定されています。最後にA.7.5では、個人情報の外国への移転の根拠や可能な国の文書化、個人情報の移転の記録や第三者への開示の記録が規定されています。
第2回 図表2 ISO IEC 27701 2019の附属書Aとは_page-0001

■附属書B(規定)PIMS固有の管理目的及び管理策(PII処理者)

 附属書Bは、ISO/IEC 27001:2013の附属書A (規定) 管理目的及び管理策を拡張したものであり、PII処理者として活動する組織のためのPIMS固有の管理目的及び管理策が規定されています。
  • B.7.2 収集及び処理の条件
  • B.7.3 PII主体に対する義務
  • B.7.4 プライバシー・バイ・デザイン及びプライバシー・バイ・デフォルト
  • B.7.5 PIIの共有、移転及び開示
 B.7.2では、顧客との合意、目的外利用の防止や広告等での利用禁止、顧客からの指示への対応や必要な情報提供、個人情報の処理に関する記録が規定されています。 次にB.7.3では、個人情報の本人に対する義務が規定されています。 またB.7.4では、一時ファイル、個人情報の返却、移転又は処分、個人情報の伝送が規定されています。 最後にB.7.5では、個人情報の外国への移転の根拠や可能な国の文書化、個人情報の第三者への開示の記録や顧客への通知、再委託先の開示や管理が規定されています。

次回では、ISO/IEC 27701の認証制度や認証取得のポイントを解説します。

第2回 図表3 ISO IEC 27701 2019の附属書Bとは_page-0001
次回では、ISO/IEC 27701の認証制度や認証取得のポイントを解説します。
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